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最新科学用語



■環境技術

1、LEV(Low Emission Vehicle):LEVとは低公害車のことで排出ガスに含まれる人体への有害物質が極めて少ない車の総称である。低公害車は一定の基準を満たせば税制上優遇される。

2、ハイブリッドカー:ハイブリッドとは複合という意味で、複数の動力源を組み合わせて走る車のことで、燃費が良く環境に優しいのが特徴である。例えば、内燃機関(エンジンのこと)と電気モーターのそれぞれを動力源とするトヨタのプリウスなどが有名である。

3、燃料電池車(electric vehicle with fuel cell):燃料電池とは水素を大気中の酸素と反応させ直接発電させるシステム(水を電気分解すると水素と酸素ができるが、この逆工程を利用する)であり、化学反応により排出されるものは水だけで環境に優しい。この燃料電池から発電した電気でモーターを回し走る車が燃料電池車である。タンクに水素を詰めて走る方法と、メタノールを化学反応させ水素を作る方法がある。

■宇宙

1、ISS(International Space Station):ISSとは国際宇宙ステーションのことで、世界各国が参加する国際プロジェクトによって建設中の宇宙空間の有人施設のことである。パーツを数十回に分けて打ち上げ宇宙で組み立てる。1984年アメリカの呼びかけで始まり、1998年ロシアにより最初のパーツが打ち上げられた。

2、きぼう JEM(Japanese Experiment Module kibo):きぼうは国際宇宙ステーションに取り付ける日本実験棟のことである。最大4名まで搭乗でき、船外実験室を有するのが特徴である。

3、素粒子:素粒子とは物質を構成する最小の単位のことであり、素粒子より小さなものは存在しない。素粒子は物質を構成する素粒子と、力を媒介する素粒子とに分類される。また物質を構成する素粒子はクォーク族とレプトン族に分類される。

3、ニュートリノ:ニュートリノとは素粒子の一種であり、レプトン族に属する。ニュートリノに働く力は非常に短い距離にしか作用しないため、日常その力を目の当たりにすることはできない。またニュートリノは電気を帯びていないため、他の粒子とは結びつかず現実の物質を構成しない。しかし、ニュートリノは粒子間の衝突や崩壊を通じて宇宙の歴史において重要な役割を果たしている。

■医療

1、BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy):BSEとは牛海綿状脳症のことで、1986年イギリスではじめて発生した牛の脳の中に空洞ができ海綿状になる病気である。英国農民がつけた俗称の'madcow disease'を直訳して狂牛病といわれることもある。BSEにかかった牛は脳の中枢神経が侵されよろけたり立てなくなり、症状が進むと死に至ることもある。飼料として与えた肉骨粉が感染源とみられている。

2、CJD(Creutzfeldt Jakob Disease):CJDはクロイツフェルトヤコブ病のことで、1920年ごろに報告された人の病気である。主に中年以降に発症する脳疾患である。脳に異常なプリオンたんぱくが蓄積し脳神経細胞の機能が侵され、1年ほどで死にいたる。今のところ根治療法は見つかっていない。最近では、若年者に発症する新型CJDも報告された。

3、TSE(Tansmissible Spongiform Encephalopathy):TSEは伝達性海綿状脳症のことで、羊のスクレイピーや人のクロイツフェルトヤコブ病などの総称である。

4、ES細胞(Embryonic Stem):受精卵の分裂初期段階に存在し、全能性を持っている。全能性とはどんな器官にも分化する能力のことである。ES細胞(胚性幹細胞)の利用は、骨折した骨の再生や移植治療への応用などで注目されている。また、これからの研究により、人体の一部や全てを作り出せる可能性を秘めているが、文部科学省の’ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針’では、「ヒト胚が生命の萌芽であることに配慮し、人の尊厳を侵すことのないように誠実かつ慎重に扱う」としており、ヒトクローン胚の作成は認めていない。

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