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国際連合(UN)


国連の公式サイトをチェックしながら勉強をすると理解しやすい。>>こちら

■国際連合成立まで

1、国際連合成立まで:国際連合は1941年大西洋上の軍艦でアメリカのルーズベルト大統領とイギリスのチャーチル首相の秘密会談で構想が発表され成立した。1945年10月24日サンフランシスコで発足した。原加盟国は51カ国である。なお、国際連合は戦前にあった国際連盟とは法的なつながりはない。以下の図を参照。


■国際連合の目的と原則

1、国際連合の目的:国際連合の目的は次の4つである。(1)全世界の平和を守ること、(2)各国の間に友好関係を作り上げること、(3)貧しい人々の生活条件を向上させ、飢えと病気と読み書きのできない状態を克服し、お互いの権利と自由の尊重を働きかけるように、共同で努力すること、(4)各国が(1)〜(3)の目的を達成するのを助けるための話し合いの場となること、の4つである。

2、国際連合の原則:国際連合の原則として次のようなものがある。(1)加盟国の主権平等、(2)国際連合憲章上の義務を誠実に履行すること、(3)国際紛争の平和的解決、(4)武力による威嚇または武力行使の禁止、(5)国際連合の強制行動の対象となっている国への援助の回避、(6)国際連合非加盟国の協力確保、(7)国内管轄事項に対する不干渉義務。

■国際連合の機関

1、国際連合の機構図:国際連合の機構図は以下を参照。詳しい図が欲しい場合は、国際連合のサイトをチェックすること。


2、国際連合の主要機関:国際連合には6つの主要機関がある。国際司法裁判所だけオランダのハーグにあり、それ以外の5つはニューヨークの国連本部で活動している。以下の図を参照。

3、総会:総会とは国際連合の最高機関である全加盟国は2004年現在で191カ国である(一番最近加盟したのはスイスと東ティモールでどちらも2002年加盟)。任務は国際連合の全ての活動範囲にわたる事項を討議し加盟国および安全保障理事会に勧告することと、予算の決定や各機関のメンバーの選挙を行うことなどである。表決は一国につき一票で、一般事項においては出席国の過半数、重要事項(新加盟国の承認や加盟国の除外など)においては出席国の3分の2以上の多数決で決する。定期総会は毎年9月の第三火曜日に開催される。特別総会は安全保障理事会の要請または総会の過半数以上の要請により事務総長が招集する。

4、安全保障理事会:安全保障理事会とは国際平和と安全の維持について中心となる機関である。常任理事国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)と非常任理事国10カ国(任期2年)の合計15カ国で構成される。経済的制裁や軍事的制裁を決定し、加盟国に対し拘束力のある勧告をすることができる。表決は常任理事国5カ国全てを含む合計9カ国の賛成が必要である(常任理事国が1カ国でも拒否権を行使すると不成立になる)

5、経済社会理事会:経済社会理事会とは経済、社会、文化、教育、保健に関する国際問題について総会や専門機関などに研究・報告・勧告を行う機関である。国際連合総会出席投票国の3分の2以上の賛成によって選ばれる54カ国(任期は3年。1年ごとに18カ国が入れ替わり、再選も可。)によって構成される。表決は出席国の過半数で決まる

6、信託統治理事会:信託統治理事会とは信託統治地域住民の向上を図り、自治・独立の促進を図ることを目的とした機関である。事実上、1994年のパラオ諸島独立で任務は終了している。

7、事務局:事務局とは国際連合の各機関の運営について事務を処理する機関である。事務総長とその他の職員で構成される。事務総長は国際平和や安全の維持を脅かすような事項について安全保障理事会の注意を促すことができる。

8、国際司法裁判所:国際司法裁判所とは国際紛争について司法的解決を行う機関である。総会と安全保障理事会で選ばれた15名の裁判官(任期は9年)で構成される。裁判の判決は拘束力をもち、不履行に対しては安全保障理事会に訴え実行を促す勧告や措置を求めることができる。他の5つの機関とは違いオランダのハーグに置かれている

9、主要機関以外の専門機関:国際連合には主要機関以外にも様々な専門機関が存在する。専門機関は置かれている場所も全世界の各地にあり、専門的な分野を扱う独立機関である。以下の図を参照。略称と正式名称を覚える場合、英語ができる人は意味を理解しながらのほうが覚えやすい。頭文字の正式な単語は国連のサイトをチェックすること。


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