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高齢化と少子化




■高齢化

1、老年人口比率:総人口に占める65歳以上人口の割合を老年人口比率という。国連の定義では老年人口比率が7%を超えた社会を高齢化社会、14%を超えた社会を高齢社会という

2、日本の高齢化:日本は、1971年に高齢化社会、1994年に高齢社会を迎えた。特徴としては高齢化社会から高齢社会になるまでに23年程と、欧米の50年ないし100年以上と比べてスピードが速い。原因は少子化と平均寿命が延びたことなどである。

3、介護保険法:2000年4月から高齢者にたいして在宅サービスや施設サービスを提供する介護保険法が実施された。

4、ゴールドプラン:ゴールドプランとは保健福祉サービスに関する計画のことである。ホームヘルパー、訪問看護ステーション、特別養護老人ホーム、痴呆性老人グループホームなどを増やす計画がたてられている。

5、ノーマライゼーション:高齢者や障害者も通常の生活を送る権利があり社会にはそれを支える責任があるという考え方である。平成元年に厚生白書で提唱された。

6、高齢者居住安定確保法:高齢者の入居を拒まないバリアフリー化された民間賃貸住宅の登録制度を創設。入居者が一定の保証料を払っていれば家賃を滞納しても最大6か月分を高齢者居住支援センターが家主に保証する。さらに、高齢者が死亡するまで住み続けられる終身建物賃貸借制度を創設。

7、リバースモーゲージ:リバースモーゲージとは高齢者が自宅を担保に借金をし、生活費や福祉サービス費に当てる仕組みのことである。リバースとは逆、モーゲージとは抵当のことである。これは高齢者居住安定確保法における新しい住宅政策の一つとして導入されている。また、リバースモーゲージ(逆住宅ローン)の逆をフォワードモーゲージ(住宅ローン)という。

■少子化

1、少子化社会:出生率の低下によって子供や若者が少なくなる社会のことを少子化社会という。結婚年齢の上昇、非婚男女数の増加、出産をためらわせる社会環境などが原因である。

2、合計特殊出生率:合計特殊出生率とは女性が平均して一生涯に産む子供の数のことである。15歳から49歳までの全女性を対象にして、各年齢ごとに子供の出生数を女性人口で割った出生率を算出し合計したものである。

3、エンゼルプラン:保育、雇用、教育、住宅などにわたる政策の基本的方向と重点施策を定めた計画をエンゼルプランという。1994年にエンゼルプラン、1999年に新エンゼルプラン(特に少子化対策)、2005年に新新エンゼルプラン(特に少子化対策)が出された。

4、育児介護休業法の改正:就業しながら子の養育等を行える環境をつくるため改正がなされた。育児休業または介護休業の申し出または取得を理由とした不利益取扱いの禁止、小学校就学前の子の養育または要介護状態の家族の介護を行う労働者の時間外労働の制限などが新たに追加された。

5、児童虐待防止法:児童虐待防止法とは児童の虐待を防止する措置に関する法律のことであり、虐待の定義がはじめて法律で定められた(2000年11月施行)。この法律によれば児童虐待とは、18歳未満の子供に対し保護者が行う身体的、性的、心理的虐待をいい、保護者の養育の怠慢や拒否も含まれる。また、学校や児童福祉施設や医療機関の職員などに虐待の早期発見の努力義務が課された。

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